大分空港から熊本まで、やまなみハイウェイと阿蘇ミルクロードをロードバイクで走った際の記録と注意点(大分空港〜湯布院〜阿蘇大観峰〜熊本)

阿蘇らしい景色が続く九州
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九州の絶景コースである、やまなみハイウェイと阿蘇ミルクロードをロードバイクで走ってきた。

普段、山を走り慣れていないこともあり、どれだけの時間と体力が必要か、やまなみハイウェイ上に補給、休憩するような場所はあるのかなどがよく分からず不安だったので、走った結果を記録しておきたいと思う。

やまなみハイウェイのコース概要

全般的な注意点

大分側から進むと、ひたすら登った後に阿蘇の絶景パノラマが待っている。後半は下り基調であまり体力は必要とせず、最後はダウンヒルで自転車のペダルを回す必要すらない。そのため、サイクリストとしては前半の登りが勝負どころであるとともに、前半で脚を使い果たしても問題ない。また、トンネルも少ないので走りやすい。

やまなみハイウェイの絶景区間ではきつい登りはないので、体力を気にせず、景色を存分に堪能できるのが良いところ。(熊本方面からだと印象が変わってくるかも)

前半(特に湯布院まで)の登りはかなり時間と体力を必要とするため、時間的な余裕と水と食料などの補給の確保を十分にしておくこと、後半のダウンヒルのためのブレーキの点検をしっかり行っておくことを忘れなければ、問題はないと思う。

前提条件

自分のロードバイクでの巡航速度は、往復30kmの平坦なコースで平均25km/hくらいのペース。登りは苦手で、平坦で追い抜いた相手に登りで抜かれるのを繰り返すレベルのため、登りが得意な人はもっと楽に走破できると思う。

また、荷物はほとんど空港から後の目的地へ発送しているため、普段のサイクリングレベルの軽装で挑んでいる。

コースのポイント

大分空港からしばらくは平坦だが、湯布院手前20kmの豊後豊岡から、由布岳をすぎる15kmほどの区間で800m登ることになり、実際に湯布院まで3時間近い時間がかかった。かなりエネルギーを使うのに補給場所も休憩場所もないため、豊後豊岡までに水、食料は十分準備しておいたほうが良い。(それでも箱根の旧街道とかと比べるとだいぶ楽だが)

一度登り切った後は湯布院までの下りが待っている。その後やまなみハイウェイに入り、湯布院から牧ノ戸峠まで再度登り続けることになる。牧ノ戸峠までは、湯布院までの登りに比べると獲得標高は高いものの傾斜が緩く、だいぶ楽に走れる。ただし、ある程度の補給、休憩場所はあるが、水はしっかり確保しておく必要がある。

ここまで、時折見晴らしの良いところはあるが、ほとんど山道のためそれほど景色も良くなくひたすら耐えて坂を登り続ける感じになる。

牧ノ戸峠の後も登りはあるが、ほとんどは下りの勢いで登りきれる程度のため、牧ノ戸峠の時点で体力を使い果たしていても後はなんとかなる。また、大観峰より先になると、熊本市街までの完全なダウンヒルとなるため、ほとんどペダルを回さなくても進むことができる。反面、ブレーキはかけっぱなしになるため、出発前にブレーキシューの点検をしておいた方が良い。

なお、大観峰など熊本側には、自治体が費用負担しているらしいサイクルラックが所々設置してあったので、サイクリストとしては嬉しいところだった。

結果としては、牧ノ戸峠まで登り切れば、後は距離こそあるもののなんとでもなった。注意点としては、途中レストハウスなどがあるが登山客がメインのようで、9月に走った際はレストランがやっていないなど、本格的な食事ができる場所が限定されていたところか。

やまなみハイウェイのコース詳細

大分空港

大分空港では、サイクリングハブが整備されていて、建物を出てすぐ目の前に組み立て場、更衣室などがある。(空港内には足湯もあるし、もちろんレストランなどもあるので、十分に補給してから出発できる)

また、空港の案内所で空気入れ(Topeakの空気圧メーター付き)、工具などの貸し出しもやっているので、飛行機に乗る前のタイヤの空気抜きも安心してできる。

同じく空港の案内所に宅急便コーナーもあるので、自転車の輪行ケースなど、使用しない持ち物をこの後の目的地(宿泊先や集配拠点宛)に発送して、身軽(坂を登る準備)になって出発することができる。

大分空港〜湯布院

大分空港から別府を経由するルートもあるが、時間短縮のため湯布院まで約50kmの最短ルート、獲得標高900mの行程を進むことにする。

行程が50kmだと平坦な道ならロードバイクでは2時間程度のため、水はともかく食量の補給はあまり必要なさそうにも思えたが、湯布院手前20kmくらいの豊後豊岡からががかなりの急坂で3時間くらいかかり、全体で休憩なしで4時間ほど必要だった。

しかも、この区間はコンビニも自販機も見当たらないような状況で、大分空港から500mlのペットボトル一本で挑んだものの途中で水が尽き、またエネルギーも不足してきた。登りに入る豊後豊岡までに十分な補給をしておいた方がよかった。

眺望については大分空港は海沿いの空港のため、空港から最初の30kmは海のみえる海岸沿の平坦な道を快適に進むことができるが、湯布院手前くらいからはほとんどが木に囲まれた山の中という感じで、あまり眺望も良くない。登り切る直前に由布岳が見える場所があるが、後はひたすら耐えて登り続ける区間だった。

大分空港に午後着くらいだと、湯布院がちょうど良い宿泊場所になると思われる。また、飲食店やコンビニもあるため、休憩などにも適している。

坂を降りていく途中の田舎村という定食屋に寄り、地鶏定食で腹ごしらえする。2,000円近いが結構なボリュームなので、運動後の身でも満足できた。

湯布院〜水分峠(水分隧道)〜やまなみハイウェイ

湯布院から水分峠の区間は、GoogleMapの徒歩ルートでは検索できなかったので、自転車が通行できるのか不安だったが、単にGoogleMapのルート検索に問題があるだけで、特に問題なく通行することができた。

大分空港から熊本まで、やまなみハイウェイの区間を含めてほとんどトンネルはなかった。水分峠に向かう水分隧道も大した距離はなく、自転車での峠越えで最も怖いトンネルがないのもこの区間の魅力かと思う。

水分峠〜飯田高原〜長者原〜牧ノ戸峠

水分峠を超えていよいよやまなみハイウェイに突入する。

相変わらず山の中を登り続ける状態で眺望はよろしくないが、湯布院までの登りに比べると大分楽。ただ、この辺りからしばらくは濃霧区間に突入し、自転車から見ても視界が悪く後ろからくる車には特に注意が必要になってくる。(この近辺はしょっちゅう霧が発生している)

なんとか蛇越峠の展望所に到着。天気が良くなく霧しか見えない。蛇越峠の展望所にはベンチもあり、数少ない休憩ポイントになっている。

先に進んでいくと次第に霧が晴れ、大石原あたりからポツポツと開けた景色が現れ始める。

朝日台に到着。レストハウスがあるが、店は全て閉まっていたので休憩はできず。

さらに進むと飯田高原に到着。ここにあるドライブインが一番施設が充実していて、食事するならここがベストではないかと思う。

さらに進むと長者原に到着。この少し先に登山客向けのビジターセンターがあり、いくつか飲食店もある。

その後もひたすら登りを続け、湯布院から40km、獲得標高1,200mほどで牧ノ戸峠に到着。獲得標高は1,000m越えだが、大分〜湯布院間に比べると傾斜が緩い分、大分楽に進むことができた。

牧ノ戸峠

やまなみハイウェイの最高地点、牧ノ戸峠に到着。この後も多少登りがあるが、下りの勢いをつけて登れる程度なので、ここまでくれば一安心できる。

ただ、登山シーズンではないのかレストハウスは閑散としていて、レストランは営業していなさそうだった。売店ではパン、肉まん、いきなり団子といったものを販売していたので、食事というほどではないが、簡単な補給は可能だった。

牧ノ戸峠〜阿蘇ミルクロード〜大観峰

牧ノ戸峠を通過してしばらく進むと、いよいよやまなみハイウェイの目玉である阿蘇の高原地帯に突入。ここから下り基調になってくるため、必死に自転車のペダルを漕ぐことなく景色を堪能でき、あまり体力が残っていなくて進んでいくことができる。

そのさきで動物などの形に伐採した木々を発見。トウモロコシなどを販売している様子。

しばらく先に行くと別の店があり、ここにはサイクルステーションや座って食べるスペースもあった。また、店の上にある食事スペースは360度のパノラマになっており、絶景だった。

コーンドックというのがあったので食べてみたが、あまりトウモロコシの味がしないのでホットドックとトウモロコシを別に注文した方が良買った。

その後も阿蘇の絶景の中、やまなみハイウェイをロードバイクで進んでいくと、大観峰への分かれ道に到着。大観峰方面は阿蘇ミルクロードとなりやまなみハイウェイとは別ルートになってくるが、せっかくなので大観峰へ向かい、阿蘇ミルクロードを走ることにする。

阿蘇ミルクロードまでの登りが気になったが、大観峰への分岐の辺りでは携帯の電波が届いておらず、よくわからないまま進むことになった。実際には分岐から大観峰の展望所まで、150mくらいの標高差があるので、ある程度の余力は必要だった。

大観峰

阿蘇ミルクロードを進み、絶景ポイントである大観峰へ到着。

大観峰は360度のパノラマで、眼下に広がる街や谷などが非常に見応えのある場所。駐車場を無視して建物の方まで進むとサイクルステーションも整備されている。また売店などもあり、補給、休憩もできる。

大観峰〜肥後大津〜熊本市街

大観峰を出ていよいよダウンヒルに入る。ここから熊本まではずっとダウンヒル区間に入るため、ずっとブレーキを握っている状態になる。(経路検索すると多少登りがあるが、ペダルを回す機会がない程度だった)

肥後大津でダウンヒルは終了し、ここから先は普通の市街地で面白みもなく、自動車も多くて自転車では走りづらい。また、肥後大津から熊本市街までは電車が運行していて輪行することができるので、電車輪行がオススメ。(熊本空港まで行く場合は、肥後大津駅から6km程度なのでそのまま自転車で行った方が良さそう)

やまなみハイウェイの感想

最初の湯布院までの登りを除けば非常に快適なルートだった。

2019年9月現在では、肥後大津〜阿蘇間の電車は運休中のため、肥後大津までは自転車で走り続ける必要がある。

これが復旧すると、熊本方面から電車で阿蘇に入ることで、最もきつい登りを避けられるようになるので、復旧後にまた走ってみたい。

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