ロードバイクを購入したものの、納車が7月末で夏真っ盛りだったため、涼しい場所で存分にロードバイクを堪能しようと思い、8月末から北海道へ行くことにした。
どうせなら明確な目標があったほうが良いと思い、休暇を使って実現可能そうだった稚内(宗谷岬)から函館までの北海道縦断(約600km)をやってみることにした。
北上しようか、南下しようかとか、持ち物はどうしようかなど、事前に色々考え、準備したことと走破後の反省点のまとめ。
計画
日程
休暇取得の都合上、日程は8月29日~9月5日までの7泊8日とする。
日程が限られるため北海道までの移動手段は飛行機。自転車も一緒に輪行する。
ルート選択
ルートは稚内~札幌間では、海沿いのオロロンラインを通る留萌ルートと内陸の士別、旭川ルートの二つがあったが、景色のよさそうな留萌ルートを選択する。
ただし、留萌ルートには以下のデメリットがあり、少しきつい様子。
・横から海風を受ける
・途中に宿泊できそうな場所がなく、1日で190km近く走らざるを得ない
・近くに鉄道がないため途中から輪行という選択肢がない
北上か南下か
最後まで迷ったのが北上するか南下するか。それぞれのメリットを検討した結果以下のメリットが考えられた。
北上のメリット
・最北端の宗谷岬を目指すため達成感がある
・夏なので南からの追い風が期待できる
・飛行機輪行の際に想定外の破損とかあっても、出発地が函館なら部品の調達、修理が容易そう
南下のメリット
・最終目標が函館のため、日程に余裕があったとき観光で時間がつぶせる
・最長(約190km)の稚内~留萌間を体力に余裕があるうちに走ることができる
正直、北上のほうがよさそうに思えたが、計画時点ではロード歴が一切ないだけでなく、手元にロードバイク自体がない状態で、これまでのロングライド経験は、ブロンプトンの内装三速モデルでしまなみ海道の尾道駅~今治駅間75kmを5時間かけて走ったのみ。
そのため、ロングライドに不安があったことから、最長区間である稚内~留萌間を元気な時に走れる南下ルートを選択した。
準備
重い荷物を持って走るのは嫌だったため、着替え含めて最低限になるように以下の通り準備をした。
ロードバイク
TrekのDomane(ドマーネ)、2015年モデル。サイズは58。
輪行バッグ
飛行機輪行用にオーストリッチの「OS-500」を使用する。ただし、持ち運びするのは困難なため、稚内郵便局から函館中央郵便局へ局留めで送付することにした。
「OS-500」は本来三つ折りまでで、この状態だと大きくて持ち運びはほぼ不可能。ただし、さらに二つ折りしてショルダーベルトを巻き付け、さらにほかのバックのショルダーベルトを使用することで、肩にかけて自転車で持ち運ぶことが可能になった。
ちなみにDomaneの58サイズだと、ハンドル、シートポスト、ペダルはすべて外す必要がある。
輪行バッグその2
途中で輪行する必要に迫られることを考えて、オーストリッチの「L-100」もあわせて持っていくことにする。(使用する機会はなかった)
フロントバッグ
リクセン&カウルの「オールラウンダーツーリング KT815」を使用する。また、取り付けのために「ハンドルバークランプ (31.8mm) KF807」と「マルチクリッププラス KF813」も準備。
収容量は見た目ほどではなく、iPad Airが対角線上でないとバッグ内には収納できなかった。もっとも、iPad Airは本来地図を入れるマップケースに収まったので、タブレットを持ち運ぶ場合はむしろ便利かと思われる。
なにより、マルチクリッププラスを使ってもライトをつけた時に地面が全く照らせず、かろうじて正面を照らせる高さ。荷物を詰め込んだ場合、正面すら照らせなくなる状況。どうやら底にあるライトホルダーに取り付けるのが正しい取り付け方らしい。
サドルバッグ
オーストリッチの「サドルバッグ SP-731」。自転車を漕いでいる時に足が当たることがあるが、意外と収容能力があった。
ショルダーバッグ
deuterの「Race EXP Air」を使用。
肩に背負って長距離を走るのは結構疲れるため、札幌についた時点で防寒用の長袖シャツが不要になったこともあり、シャツと札幌で購入した土産と一緒に家に郵送する。
服装
ヘルメット、サイクルジャージ、ビンディングシューズ、グローブ、サングラス等の自転車用装備一式
夏だから暑いし雨が降ったら休みでもよいと思い、レインウェアはなし。(これが後で後悔することになる)
稚内の夜は夏でも寒いので、防寒用に長袖シャツ
現地での観光用のサンダル、サイクルジャージの着替えも兼ねたTシャツ、短パン。
その他
タイヤチューブ、CO2ボンペ、パンク修理キット、ツールキット。ボトルは持たずにペットボトルをそのまま使用。
財布、スマフォ、タブレット(iPad Air)、モバイルバッテリー。財布とスマフォは必須。タブレットは持っていくべきではなかった。
走破後の反省等
走り終わった後の反省点などは以下の通りだった。
・ルートは北上を選ぶべき。風の影響は重要。南風にかなり悩まされた。
・距離は意外と何とかなる。190kmの距離も休憩含めて12時間で走りきれた。
・ショルダーバッグは肩と腰が疲れるのでやめたほうが良い。
・タブレットは不要。(普通は持って行かないと思うが)
・スマフォ(Googleマップ)とモバイルバッテリー(途中でスマフォのバッテリーが切れる)は重要。特に北の方では同じ景色が延々と続くので、GPSで何キロ走ったがが分かると精神衛生上よい。
・雨の日の防寒も兼ねてレインウェアは必要。北海道の道北はもちろん、道央などでも、夏にもかかわらず、日中の気温が15度まで下がることがあった。